神社にお参りする際、お賽銭を入れて鈴を鳴らすことが多いと思います。お賽銭は神様に感謝の気持ちを伝えるもので、古くはお米をお供えしていましたが、貨幣の普及とともお金に置き換わってきました。では、なぜ賽銭箱の上に「鈴」があり、皆それを鳴らすのでしょうか。
- INDEX
- 社殿の正面に吊り下げてある「本坪鈴(ほんつぼすず)」
- 神様と参拝者をつないでくれる「鈴緒(すずお)」
- 巫女が舞う際に鳴らす「神楽鈴(かぐらすず)」
- 優しい音色で神様とつながりましょう
社殿の正面に吊り下げてある「本坪鈴(ほんつぼすず)」
鈴は古来から、その清らかな音色から悪霊を祓う道具として使われてきました。賽銭箱の上に吊り下げてある鈴は「本坪鈴(ほんつぼすず)」と呼ばれ、鈴を鳴らすのは神様に参拝に来たことを伝える合図ではなく、その音色で参拝者を祓い清めて、神様とつながるためだとされています。(※神社によって意味合いが異なる場合があります)
神様と参拝者をつないでくれる「鈴緒(すずお)」
本坪鈴を鳴らすときに使う縄状の紐は「鈴緒(すずお)」と呼ばれています。「緒(お)」という字には「つなぐ」という意味があり、「へその緒」が母親と赤ん坊をつなぐように「鈴緒」には神様と参拝者をつないでくれるという意味があると言われています。
巫女が舞う際に鳴らす「神楽鈴(かぐらすず)」
また、鈴は巫女が神事の際に舞う「神楽」でも使われていることから、鈴の美しい音色を通して神様とつながることができると古くから考えられていたようです。現在も鈴の音色には「祓う・清める・つながる」などの意味がこめられ、お守りや破魔矢に鈴がつけられています。
優しい音色で神様とつながりましょう
本坪鈴は「ガランガラン」と意外と骨太な音がする印象なので、神様とつながるための音色を奏でるためには、優しく扱ったほうがよさそうですね。
鎌倉へ参拝に訪れる際は、ぜひ当店にもお立ち寄りください。優しい甘さの「輪心バウム」とともにお待ちしております。